2021.1.2
雪の造形展
けさのおらいの泉水(池)の様子。坪山の松から伸びた紐に雪がついで大した太くなってる。この写真のは特別太え。直径20㎝もある! 写真撮った後、すんま雪が落ちじぁっだども、大蛇のように太がった。(イサム)
2021.1.3
厳寒期の野生動物を見て来たぞや
かなり久々に晴れたんで、さっそく野生動物の探索開始。川向こうの林から、キュルキュルという聴き慣れない鳴き声。鳥ではなしと双眼鏡で探していると、コナラ林の梢で、さかんに動き回るニホンザル1頭を発見。ほかの群れは、林が混んでいて確認できず。しばらく、見っちゃら、曽根(尾根)の下さ黒いかたまり発見。これはちっと体が黒いニホンカモシカ。
サルもカモシカも、どっちも木の芽を食ってだっけ。そだ、うめえもんではなさそうだども、命をつなぐには文句は言ってらんにぇべな。(イサム)
2021.1.6
雪えくぼと流れえくぼ
寒中だっちゅうのに、一面の「雪えくぼ」。ほんとは、春先に出んだども、
雪原さ、できるのが「雪えくぼ」。雪の斜面さ、できるのが「流れえくぼ」。これは、山の斜面さ、できた流れえくぼ。(イサム)
2021.1.10
カンバチの巣!
只見湖わきの電柱さ、カンバチ(スズメバチ)の巣があっけ。冬になって、あたりさ、色がなくなってくっと、めっけられんな。(イサム)
2021.1.10
泉水からヤマドリ!
背戸(家の裏手)の泉水ん中さ、雪がいっぺえ入って、雪の山になっちまった。シャボロ(スコップ)で雪をのけていだら、黒いかたまりが出てきた。ヤマドリのオスだんねぇがや。山側を流れる用水堀さ落ちて、上がれなくなっちまったんだべな。
いままで、タヌキ、ハクビシン、ノウサギは、流れできたごとあっとも、ヤマドリは初めてだぁ。(イサム)
2021.1.14
たいした美しい鳥!
これ、ウソ。たいした美しい鳥だべした。黒・紅・白の配色がなんとも秀逸。写真撮りながら、しばし、うっとり見とれだずや。きんな、元教育長のI氏が、「町民体育館の上の方で、ドンっちゅう音したど思ったら、ポトっと落ちで来たっけ」どって、まだあったかいあなを持ってきてけやった。
1000mがら上の亜高山帯に登ると、フィー、フィーどって、口笛のような鳴き声がする。これがウソ。むかしは、口笛を吹くごどを「うそぶく」どって言っていだじゅう。そんじぇ、口笛のように鳴くこの鳥のごとを「ウソ」ど呼ぶようになったっちゅうごんだ。ちなみに、あっちこっちの神社でやってる「ウソ返し」の神事は、この鳥を使っでる。1年間ついだ嘘をこの鳥を奉納すっこどで帳消しにしでもらうんだど。ウソにとっては、口笛がら嘘に変えられっちぇ、迷惑な話。(イサム)
2021.1.17
雪の花
冬、裸の木の梢さ、雪が純白の花を咲かせたように点々と載さってる。おらは、これを「雪の花」どって呼んでる。この写真は、街頭の光を浴びた夜の雪の花。日中、快晴の青空のもとで見る雪の花もいいもんだ。(イサム)
2021.1.21
霧氷!
今朝の気温はマイナス13度。池にも、ぜーはる(氷が張る)ほどの寒かったぞや。樹には霧氷がびっしり! そんじぇ、きょうの一押しはコレ! シダレザクラに咲く霧氷。圧倒されるほどきれいだったぞやい。
これはアカマツについた霧氷。おー、うつくしい!(イサム)
2021.1.22
ビストロ叶屋から見られる光景
これは「ビストロ叶屋」(会員の伊豆さんご夫婦が経営)から見た光景。絶品のフレンチ&イタリアン料理が楽しめる只見自慢の店だども、ここからは、クラシシ(カモシカ)がよく見られるずや。
山の斜面をジグザグにラッセルしだ跡があっぺや。クラッポは、樹の根元あだりで休んでいんでねえべが。伊豆さん、よーぐ見ででけやれな。(イサム)
2021.1.23
鳥みっーけ
叶津番所の庭は砂利に消雪を出しているので、たまに鳥が水を飲みにやってきます。今日はタシギ(?)を初めてみました。くちばしナガー!
先日はアオゲラが馬屋に入りこんでました。雪のなかで食べ物探してたくましく生活している鳥たちを見習って冬を乗り切りましょうね。(こずえ)
まっと、早く教えっけろ!タシギだったら、初記録! すんま、飛んで行ったのに!(イサム)
2021.1.26
かたゆきわたり
今朝はばっちり、今年初のかたゆきわたり。寒い朝はぜひ楽しんでください。(和子)
写真がついてながったんで、追加しておくぞや。(イサム)
2021.2.9
ベニウソだんねーがや!
大雪のなか、おらいのめえってのソメイヨシノの木さ、ウソの群れが集まってだっけ。オス、メス混ざって10羽くれえがな。桜の芽をボリボリ食ってんだが、どーも、腹まで赤ぇあながいる。これって、ウソの亜種の「アカウソ」っちゅうあんだんねーがや。たぶん初記録!「やったー」どって一人ほくそ笑んだオラです。(イサム)
2021.2.12
堅雪と雪えくぼ
今朝は、ガンガチの堅雪。そして、大雪の後に、雨が降ったんで、雪原全部が雪えくぼ。これだけ一面の雪えくぼは、見事!
雪えくぼを撮ってだら、道路の土手の上さ、一直線の足跡。これは、きんなの夜、歩いだ跡だべな。ずっぽりどぬかってんもんな。(イサム)
2021.2.12
ニホンザルの群れとヨシガモ
只見湖で、カモ見っちゃら、後ろの山の方から、バキッ、ボキッっちゅう音がする。振り返って見でみたら、ニホンザルが木の枝や雪のなかさ、いんでねぇの。10匹ぐれえがな。
身体の色はブナの樹皮とおんなじで目立たねえども、ツラど尻は、真っ赤でよぐ目立つ。仔ザルが、母ザルの後を追ってめげえがったぞや。
サルをめっける前まで、見でいたカモ。ヨシガモどっちゅう。金属光沢に光るナポレオン頭と尻尾の上さかぶさった蓑毛が特徴。きれいだべした。(イサム)
2021.2.13
つかの間の日光浴
きょうは、あったかくて春のよう。山の動物たちも、つかの間の日光浴。今回、四つ足を伸ばしてくつろいでるクラッポをはじめて見た。(イサム)
2021.2.20
雪の壁と豪雪地のイノシシ
ここは叶津字中ノ平の国道289号。積雪4mの見上げる高さ。さすが天下の豪雪地だべした。
イノシシやシカは、雪のなかでは動きがとれねぇがら、豪雪地では冬は越せねぇどって言わっちぇだっけが、間違いだな。このラッセル跡は、イノシシだぁ。叶津川を中ノ平橋で渡り、山ん中さ、まっしぐら。雪ん中でも猪突猛進。(イサム)
2021.2.22
カップル誕生
カンムリカイツブリのカップルが誕生。ここは只見湖。繁殖羽に変わって結婚準備も万全。お互いに向き会っては、頭と首を使ってハート型をつくってだっけ。まわりは雪だらけだども、熱っちぇーずや。ごちそうさまでした。(イサム)
2021.2.22
雪まくり
何でこのような形になるのか、不思議ではある。昨日の毘沙沢林道で…。
軽自動車のタイヤほどの大きな物と、目を凝らさないと見過ごしてしまいそうな無数の可愛いものたち。(毘沙沢)
2021.2.27
備えあれば、運はついてくる
夕方近く、ちょこっと用足しに出っぺどした。「待てよ、カメラがねえ」ど思って戻って、カメラを持ち出した。用事が済んで、家さ帰る道中、電線さヤマセミが2羽とまってんでねーの。車をバックさせて撮ったあながこれ。時間にして2、3分ぐれぇであんめーが。このワンショットを撮ったあど、飛び去っちまった。 教訓。どだ時にもカメラは離してなんねえ。(イサム)
2021.2.28
カナックリ
叶津口留番所の軒先さ、できたカナックリ。むかしは、これより、まっと、でっけぇあな、できできした。茅屋根のカナックリは、すらりとしてねぇで、ゴツゴツしでっつぉな。(イサム)
2021.3.3
ヤッホー! マヒワ!
おらいの車庫さ、落ちてたマヒワ! メスだんねーがや。いっつも、数十羽の群れで飛んでんだども、なんで車庫さ、入ったんだべな?
群れがらはぐれて、吹雪を避けて車庫さ迷い込んだら、出られなぐなっちまってお釈迦になったか? しっかし、めげえ鳥だべした。(イサム)
2021.3.3
サザンシェイクドロックマウンテン
旧友から送られたきた南極最高峰の山脈。夕暮れの写真だっちゃう。地球ではない雰囲気。
なーんて、嘘だぞや。
これは、おらいの蔵の軒下さ積もった雪を下から仰ぎ見た写真。午後5時撮影。なかなかいい形だべした。(イサム)
2021.3.5
ムクドリ夫婦
ムクドリっちゅう鳥は、まったく夫婦仲がいい。只見さ到着後、すんまカップルをつくる。あとは、木に止まって休むときも、エサを採るときも、いっつも一緒。オシドリなんかより、まっと引っついでる。「オシドリ夫婦」より「ムクドリ夫婦」って言った方がいいがもしんにぇ。この熱々関係は、求愛、巣作り、抱卵、育雛、巣立ちまで続くようだ。
上がオス、下がメスだぞや。(イサム)
2021.3.10
朱色の花
叶津番所の茅屋根に赤い花? 苔か? コアカミゴケという地衣類だそうです。ちっちゃいけどとても綺麗な朱色をしてます。(こずえ)
2021.3.14
グライド地形
いま、只見のあっちこっちで見られる景色。山の斜面さ降り積もった雪に「クラック」どっちゅうヒビが入ぇって、そっから分厚い雪の層がずるりどすべり落ちる。これが「グライド地形」っちゅう岩だらけの急斜面となる。グライドどは「ゆっくりすべり降りる」意味。わかりやすく言えば、濡れた布団をベタっと引っ張り下ろすような状態。このズルズルどっちゅう侵食作用で山の斜面をけっぺずる。
雪食地形っちゅうは、多雪によって削られた侵食地形を総称する用語なんだて。雪食地形には、「グライド地形」のほかにも、「アバランチ・シュート(なだれ道)」「筋状地形」「雪窪」ちゅうあなもある。グライド地形は雪の移動による侵食、アバランチ・シュートや筋状地形はなだれによる侵食でできる。
只見の場合、よく見てみっど、だいたいほとんどの斜面は、グライド地形であんめぇがど思ってる。(イサム)
2021.3.19
只見を代表する動物
「只見を代表する動物は?」どって聞かっちゃら、迷わず「イヌワシ」って言うべな。ツキノワグマやニホンカモシカはシンボルにはなんねえ。こいつらは、どごさでもいる。「イヌワシがいる」どっていったら、これは自慢できる。なんしぇ、日本国内ではめったに見らんにぇ鳥だぁ。
これは、きょう撮ったあな。若え鳥だぁ。場所は言わんにぇども、人家近くの上空を飛んでだあんだ。こだ、超レアなワシが、人里で見られるどこは、日本広しどいえども、只見ぐれえだど思う。
ふつうにしでだら、分がわねぇべな。はるか上空を飛んでっから。その気になって見でみねぇど、めっけらんにぇ。深山幽谷の鳥だども、こだ里さ出てくるっちゅうこどは、只見は山奥だっちゅうごんだべな。(イサム)
2021.4.2
イヌワシとクマタカ
イヌワシは北半球の中緯度地域に広く棲んでいっとも、クマタカは東南アジアから日本ぐれぇしかいねぇらしい。んだから、世界的にいえば、イヌワシはふつうにいる鳥たども、生息地の限らっちゃクマタカは珍しい鳥といえっつぉや。日本はその逆で、イヌワシの方が珍しくて、クマタカはけっこう生息しでる。
その理由は、イヌワシは草原で狩りをする鳥で、クマタカは森林で狩りをする鳥なんだで。もともと、イヌワシはでっけぇがら、小回りはきかねぇ。そんじぇ、岩山どが原っぱみでぇなだだっ広(ぴろ)い場所でのハンティングを得意とする。イヌワシより一回りちっちぇクマタカは、森林内を縫うように飛び回ることができるんで、森林でのハンティングがうまい。
いまの日本は、里山が放棄されて山が森林化しでる。草刈場や牧野が、なくなってっぺや。こだ森林化は、クマタカには良好な生息地になっとも、イヌワシにとっては、ますます棲みにくくなっちまったんだべな。
んじゃども、只見は雪食地形の宝庫だがら、山は岩山どか、なだれ地、草地、低木、高木どががバッチ状に分布しでる。天然に開けた解放空間は、イヌワシにとっては棲みやすい場所になってんだで。また、クマタカにとっても、植生がモザイクのようになっでるもんで、こっちも棲みやすい環境どいえる。というわけで、只見にイヌワシどクマタカが多く生息しているのは、雪が山々を侵食して棲みやすい天然の生息環境をつくっているからだど思ってっつぉや。ちなみに、この写真は、きょう飛んでいだクマタカの成鳥だぞや。かっこいいべや。(イサム)
2021.4.4
ダイサギのおしゃれ
常盤橋下流の川岸さ、いっつもいるダイサギ。何気なしに見てみだら、あれま、夏羽になってる!
夏羽は繁殖羽ども言う、後頭に長ぇ冠羽、肩がらはきれえな飾り羽が生えでる。体全体にかかってるので、これを「蓑毛(みのげ)」どっちゅう。蓑っちゅうより、レースみでえだな。そんで目先はコバルトブルーにお化粧済み。こんじぇ、メスの気を引いて結婚を迫っぺぇちゅうわけだ。世の男性諸君。見習うべな(おらは、ねっかはぁ、繁殖期間はとっくに終わったどもな)。(イサム)
2021.4.7
カタクリ開花
カタクリが本日開花しました。小屋の南側、除雪してあったので、早くから地面が見えていました。昨年の第1号は3月31日でしたが、その場所はまだ雪の下です。(スガワラ)
2021.4.13
太陽の木
昨年秋、クマが登ったスモモの木を切り倒したら、鮮やかな太陽が現れました。(毘沙沢)
2021.4.15
雪原のキタコブシ
ここは、只見ではいちばん雪が深ぇどって言わっちぇる蒲生集落。一面の雪原のなかで、キタコブシの花が真っ盛りだっけ。白に白だども、青空が格別きれいだっけ。今年は、キタコブシの花付きがいい。抜けるような青空さ、純白の花がびっしり。満天の星空のようだ。(イサム)
2021.4.17
サンショウウオ産卵
クロサンショウウオの産卵を昨日の夕方に確認しました。写真は今朝撮影。今までで一番早い報告と記憶します。周辺には未だ雪が残ります。(毘沙沢)
2021.4.17
マイマイカブリ
見慣れない虫が家の中に。マイマイカブリ。オサムシという甲虫の仲間。変わった名前は幼虫がカタツムリを専門に食べることに由来し、成虫はカタツムリをはじめ昆虫の死骸などを食べ、樹液にも集まる。羽の一部が退化しており、空を飛べないそうです。
地域によって色が変わるそうで、茄子色の胴体、緑がかった黒いお尻、ツヤツヤした黒い足、只見のは渋い色あいです。茅の中で冬越しでもしたのでしょうか。触ると酸臭のある液体を出すそうなので気を付けてけやれ。(こずえ)
2021.4.22
いまヤナギ林がきれい
「まち湯」対岸の黒沢川出合のヤナギ林です。夕方5時ころ犬の散歩で撮りました。斜光を受けてレモングリーンが鮮やかです。(クマクラ)
2021.4.27
ブナの一輪挿し
25日に開かれた、春の観察会。2年ぶりに早春の只見の空気に浸ることができました。折れていた枝からもらったブナの一輪挿しが、今日になって開花。ウグイス色の花粉がたくさん。発見でした! (佐野)
2021.4.28
しめ、シメ
しめ、しめ。シメ、ゲット!
叶津番所のこずえちゃんが連絡くっちぇ手に入れたずや。番所の窓ガラスにバードストライクしたらしい。
シメの風切り羽の飾り羽をじっくり手にとってみたかったんだで。第一報をオラに知らせてくっちゃ、こずえちゃん、サンキューです。(イサム)
2021.4.30
雪の力
昨年クリスマス前のドカ雪で毘沙沢ではたくさんの木が折れました。写真は折れたコナラです。ゆっくりと曲げられた幹は内部に剪断力が加わり、年輪に沿って破断した様子です。ナラの木はとても強いと思っていましたが、このようにばらばらに引き裂かれる……。雪の重みの威力が見て取れます。(毘沙沢)
2021.5.5
キツツキハウス
叶津番所の裏の木にアカゲラが巣を作ったようです。親が出たり入ったりしてるので雛がかえっているようです。3本となりの木には、ひよどりの姿も。こちらも巣があるのかも。無事に育てくれるといいです。(こずえ)
2021.5.12
只見花だより
道路っ端の土手に咲いでだキクザキイチリンソウ。この上のほうでは、JR只見線の復旧工事がさっちぇる。後ろさは、まだ雪が残っでだ。只見ではチャワンバナどって呼んるぞや。
これもキクザキイチリンソウの横さ生えっちゃな。ミヤマカタバミどっちゅう。国道252号わきの土手さあるのを写真撮ってっと、ダンプカーがすんま近くを走ってくるんで、おっかねえ。
ことしは、タムシバがたくさん花をつけでる。この花がいっぺぇ咲ぐ年は、豊作になっちゅうごんだ。白く点々と見えんのが、その花だぁ。(イサム)
2021.5.15
日本タンポポ
叶津・五十嵐家の裏に日本タンポポ風のタンポポが群生しています。萼は上向きなんですが葉っぱが洋風でした。
天気がよいので背負いかごの虫干し。ヒロロとシナッカワでできているかごは、大きなもので1.3mもあります。(こずえ)
総苞外片の形を見ると、エゾタンポポでしょうかね。いわきでも割とよく見られますよ。(大友)
2021.5.16
花暦調査とバードウォッチングの報告
花暦調査とバードウォッチングを楢戸沢林道でやったずや。ゆたじー隊長のもと、学ぶ会が誇る6名のナチュラリストが集結。曇天のなか、林道を散策してきたぞや。
ところどころに残雪が残る状況で、花にはちっと早え感じ。んじゃども、雪食地形の岩山のあちこちさ、マルバアオダモの白い房状の花が満開。それとウワミズザクラの純白の花が咲き始めでだっけ。ユキグニミツバツツジは満開、ヤマツツジは咲きはじめ。
確認できた野鳥は、オオルリ、クロツグミ、キビタキ、サンショウクイ、ツツドリ、ヒヨドリ、ヤマガラ、ホオジロ、アオサギ、ハシブトガラスの10種類。意外に低調。
ちなみに写真は、ニリンソウの大群落に感激して写真を撮っているスペシャリスト(?)のみなさん。林道下の土手の斜面さ、ニリンソウの大群落が一面! おみごとの一言。
ユキグニミツバツツジがまっさかりだぞや。あっちこっちさ点々と花をつけでる。雪国を冠した名前がいいな。
モミジイチゴの花。これもさかりだっけ。モミジみでぇな葉っぱをしたイチゴということでたいへん素直な命名。
花は、みんな下を向いでっから、撮るのに一苦労。地べたがら、カメラを上さ向げんなんねぇ。この日は、くもり空だったがんで、白抜きになっちまった。
ウリハダカエデの雄花。花軸がまだ伸びでいねえがら、分かりづれぇがもしんにぇな。只見では、イイヅクどっちゅう。オデシコ様(御大師講)の日、この木の枝で箸を作って食膳にのせ、仏壇さ、供えんだで。いまでは、やんなぐなっちまったどもな。あど、この木の樹皮で、ニナワ(荷縄)を編んだじゅう。イイズクでつくったニナワは、たいした丈夫なあなだじゅう。
マルバアオダモの花。急な断崖に張り付くように方々に生えでだっけ。満開! たいした丸くもねえのに「丸葉」という名前がつけらっちぇんのは解せねえな。
この木を切って、水さ挿しておくと、水の色が青色になっから青ダモというと図鑑に書いてあっから、持ってきて、水さ挿しておいだども、一向に青くなんねぇ。(イサム)
只見は本当に自然が豊かですね。
以下、マルバアオダモに関してのヨメ情報です。マルバアオダモ。葉っぱが丸いから「丸葉」ではなく、他のアオダモ類の葉に比べると鋸歯が不明瞭なために「丸葉」がついたようです。
木を切って水に挿しておくと青色になるのは事実のようです。見た目は染まってはいませんが、青色の蛍光水になっており、紫外線を当てると綺麗な青色が見えるそう。
いわきではもう終盤に入っているマルバアオダモですが、私も名前の由来が不思議で調べた直後でした。サイト https://kinomemocho.com/kiasobi_aodamo.html に実験した人の詳細があります。名付けた人はすごい観察力を持ってたのでしょうね。(大友)
大友さんのご教示により、透明の器さ水道の水を入れて、マルバアオダモの枝を切り、まわりを黒のフェルトでおおってみだ。そしたら、なんと、切り口から青色の色素が流れだしてきたでねーの。あっという間に、器のなかが青色になっちまった! それも、ものすげえ澄んだ青色! たいしたきれいで感動! 皆さんも、ぜひお試しあれ!(イサム)
2021.5.20
今年初のトンボ
今朝、レタスの芽出しのトレイを見ていたらイトトンボが止まりました。朝日を受けて暖まっているのでしょうか。トンボを見るのは今年はじめて。
この春にブナセンターから出た『ブナセンター紀要』No.9に只見町出身の角田亘さんが只見町のトンボ類を網羅した論文を発表しています。それで確かめると、成虫で越冬したオツネントンボのようです。「只見町では極めて個体数が多く、……」と書かれています。この原稿「福島県只見町のトンボ類(トンボ目)」は貴重な資料です。2000年から2020年までの調査に基づき只見町で確認された11科54種が紹介されています(カラー写真39点掲載)。この原稿だけでも500円払う価値があると思います(各号とも1冊500円)。
ブナセンターに行ったら手に取ってみてください。(クマクラ)
2021.5.24
モリアオガエルの卵塊
2月に近くの国道沿いの家に引っ越したんですが、裏に池があります。朝、やけにカエルの鳴き声がうるさかったので、池を覗いてみたら、水辺の繁みの中に卵塊が2つ産み付けられていました。こんな身近なところで見れるとは!さすが只見です!(ゆたじー)
2021.5.29
ヤマルリソウ
薄暗い林下、青っぽい光を放つ場所があった。近づいてみたら、ヤマルリソウの群落。こだにたくさん咲いでるのは初めて見だ、しばし見とれっちまった。福島県では準絶滅危惧種。
愛好者にめっけらっちゃら、たちまち掘り採られっちもー。なんとか、はやく花が終わって実をつけてくれと願いつつ、この場をあとにしたぞや。(イサム)
2021.6.5
エゾハルゼミを見ました
庭のほうの木に止まったエゾハルゼミをはじめて間近に見ました。(浜口夫妻)
2021.6.7
チューマ救助!
今朝、ブンド(ブドウ)にかかっている防鳥網さ、チューマ(ムクドリ)が引っかかっていだ。チューマのお父さんがな?がんじがらめになってだども、ハサミで網を切って逃してやった。「チューマの恩返し」なんてあっかな。(イサム)
2021.6.7
ヤマトキソウ
ヤマトキソウ。ランの仲間。意外にも登山道のわきさ生えっちゃっけ。ほかの植物なら育だてねえような場所だぁ。競争相手がいねえがら、自生できんだべなぁ。人間に引っこ抜かれさえしねぇば、安泰なんだが。(イサム)
2021.6.13
花暦調査 in 楢戸沢林道
曇天の下、楢戸沢林道には9人の精鋭が集結したぞや。花は、あんまりなかったども、18個の眼があれば、そこはワンダーゾーン。2個の眼で見るより、ずっと奥深い世界が広がる。
センス・オブ・ワンダーっちゅう世界を、ちっとばっか、紹介してみっつぉや。
アリが種子を運ぶ代表的な植物は、カタクリ。種子にくっついでるエライオソームどっちゅう付属体を運ぶシーンは、図鑑や写真集によく出てくる。これがきょう、ばっちり見らっちゃ。
ゆたじーの奥方、郁子アネがめっけだあなを、忍耐で撮影に成功したぞや。アリは、大顎で種子を引っ張りだしたあと、ポロっと下さ、落として、また種子あさりをしていたずや(写真左)。
右は、クモの巣に引っかかったカタクリの種子をアリが持って行こうとしているところ。近くにはクモが見張ってる。くわばら、くわばら。(イサム)
2021.6.18
ヤマグワの花だらけ
今年は、どこもかしこも、ヤマグワの真っ白な花だらけ。実も豊作だべな。クマやサルは喜んべな。この材はたいした堅い。んで、ユルリ(囲炉裏)っ縁どか、ツチンボウ(木の槌)なんかに使わっちぇだだ。ちなみに、ヤマグワっちゅうは、ヤマボウシのごんだぁ。
写真は、おらいの川向こうの柴倉山の裾野の崖斜面さ密集して咲いでだヤマグワの花。(イサム)
2021.7.12
ニホンアナグマ
今日の夕方の散歩で遭遇しました。何を求めてか、ひたすら前を見て私達の方に近づいてきました。顔を見てください。生き生きと幸せそうな顔。この地に住む動物たちはとても幸せなんだなと思いました。(毘沙沢)
2021.7.15
羽 化
朝、家の壁でミヤマカラスアゲハが羽化しました。羽化前のサナギ、羽化後のサナギ殻、羽化したての蝶です。(明)
2021.7.24
セミの羽化
ねっか、はぁ、あんま、暑っちぇーもんで動くのが億劫になっちまった。これって老化? 外さ出なくなったがんで、センス・オブ・ワンダーがなぐなってきた。
これは、今朝、子めらがめっけだアブラゼミの羽化。夜でなくて、午前10時過ぎの羽化。日が昇って、こだ遅え羽化ははじめて見た。なんぼ暑っちゃぐでも、歩けばなにかあるもんだ。(イサム)
2021.8.4
ゴホンダイコクコガネ
子めらが捕ってきたあな。街頭の下で見っけだじゅう。糞虫で、獣のウンチを丸めて卵を産むじゅうごんだ。体長は1㎝ぐれえ。しっかし、奇怪な虫だぞな。(イサム)
2021.8.8
花暦調査 in 楢戸沢林道
うだる暑さのなか、今月も集まったぞや。10人の精鋭たちが勢ぞろい。特筆すんのは、鎌倉から駆けつけてくれた龍成くん、6年生。夏休みの宿題をかねて只見の草花や虫の写真を撮りまくっていたずや。Oさん夫妻の孫で、みゆきさんは撮った写真の記録係。宿題、がんばってけやれ。
ヤマドリ雌に、帰りしま、林道を横切るところに遭遇。かなり緊張して渡り終えたど思ったら、そのあとから、3羽のヒナが草むらから飛び出して、母親のあとを追ってったっけ。林道を歩くと、ヤマドリやキジバトによく出会う。エサ探しに、効率いいんだべな。
ウワミズザクラの果実。楢戸沢の出口さ成っでだっけ。あんま、みずみずしいので食ってみだ。赤い実は味なし。黒い実はほんのかに甘い。鳥だったら、よろこんで食うべな。
フクラスズメ(だと思う)。コアカソの葉っぱで2匹見っけ。8㎝くれぇある。見応え十分なイモムシ。
つる植物、イケマの花。へだな名前だども、アイヌ語からきているという説がある。茎を折ると、白ぇ汁がでる。これは有毒。旅する蝶、アサギマダラの幼虫の食草ちゅうごんだ。
ヒグラシは、鳴いてなくてもあっちこっちで見らっちゃ。
ツクツクホウシは、うるせぇほど鳴き交わしてるくせに、めっけらんにぇ。樹皮に擬態していてわかりにくいんだろか?(イサム)
クサギの花が満開でした。花は案外よい匂い。葉っぱは、かなり嫌な匂いかも。それとソバナも満開でした。(和子)
2021.8.8
コエゾゼミ
花暦調査の帰り道、捕まえたセミは調べたらコエゾゼミでした。てっきりエゾゼミだと思っていた。今も外ではエゾゼミが鳴いていますが、これもコエゾゼミか?(明)
2021.8.15
只見湖がオオハンゴンソウだらけ
只見湖の河岸が、特定外来生物オオハンゴンソウだらけだぞや。一面、真っ黄色。生態系を乱す極悪植物に乗っ取らっちまった。いままで生育していた在来種は、締め出さっちゃべな。これ、ぜーんぶ、人間の仕業。(イサム)
田島さいぐとバガ酷くて、只見はさほどでなくてええなあ…、と思っていたら、やっぱりな。昨日、お墓にお供えしている人もいたなあ。(サナエ)
2021.8.25
コナラシギゾウムシ
いま、コナラの林ん中さ、入っと、2、3枚の葉っぱをつけだシダミ(ドングリ)がたくさん落ぢでっつぉや。よぐ見っと、シダミの殻斗(かくと)さ、茶色い染みのようなあながある。その犯人がこれ。体とおんなじくれえある長ぇ口吻を殻斗さ突っさして産卵すんだど。1㎝にもなんねぇ小っちぇ虫だぁ。たまたま、おらいの窓さ飛んできたのを、捕まえて撮ったんだだども、じっどしてねぇもんで難儀しだでぇ。(イサム)
2021.8.25
アゲハの産卵
おらいの庭先さ、ミカンの鉢植えがある。そこへアゲハがヒラヒラしつこく飛んでいだっけ。よく見でみっと、産卵中。写真には4個の卵が見えんぞや。しかし、この卵はむえでも、退治しんなんねーな。ミカンが食えなぐなっちもう。(イサム)
ブナセンターのOさんに確認したところ、クロアゲハだそうです。(たーべ)
その後のアゲハ
8.27 鑑定してもらったクロアゲハの幼虫だぞや。まーるで、鳥の糞!
ちょっかい出して、臭角が伸びっちまったども、そのまま葉っぱさ、はっついでっと、糞にしか見えねー。これも、造化の妙というべきか。
9.20 あの鳥のフンから、20日あまり。こだに、りっぱにないやった! クロアゲハの終齢幼虫だぞや。(イサム)
2021.9.3
アオサギを食らうクマタカ
自転車で伊南の方へ行った帰り、南会津町和泉田の上手、県道と並行して走る農道を走っていたら、なにか灰色のものが目の端に動いて見えた。一瞬走りすぎたけれど、戻ってそっと近づいてみたら鳥の羽が散乱しているのが見える。それでもう少し近づいたら、目の前のくぼ地になんとクマタカ。獲物は散乱する羽からするとアオサギらしい。とりあえず携帯で写真と動画を撮った。
獲物に乗っているクマタカはすぐに逃げそうになく、連絡しないと、また「クヤシィー!」と言われそうなので、イサムさんに電話してみた。「スグ行く」と言うので、待つこと30分。駆けつけたイサムさんと合流した。たいした写真が撮れたようなので、続編はイサムさんから。(クマクラ)
はい、はい、行ってきたぞや、撮って来たぞや。アオサギを食らうクマタカ。クマさんから連絡もらって、直行! 昼飯前だったども、あんまり、興奮していで、腹減ったのも、忘れっちゃ。
クマさんに場所を教えてもらって、しばらく車内で観察。車の中でじっとしてる男2人、近くを通った人は、怪しい関係の男がいるど思ったべな。クマさんといるうちは、クマタカは、アオサギに手をつけながっけ。おらだちを警戒していだんだべな。クマさんが自転車に乗って帰り、30分くれぇたったころ、やっとこさ食い始めた。
食いつけば、あとは、無我夢中。
おらの目の前、5mぐれえの場所だぁ。羽をむしって、肉片を飲み込むどこを、たっぷり堪能したずや。はぁ、天にものぼる気分。
夕方ごろになって、雨が降り出してきたんで、もはや、これまでど思って、車から出てみだ。そしだら、アオサギの体をつかんでちっと移動したあど、近くの杉林ん中さ、逃げ込んじまったっけ。
食い残したアオサギは、このとおり。頭と首と脚しかながっけ。というごどは、およそ3時間もかけねえで、アオサギの胴体を丸ごと食っちまったっちゅうごんだ。驚異的な大食漢! これは、感動もんだぞや。(イサム)
2021.9.5
タヌキが!
昨日、午後4時半頃、「むら湯」の休憩室で休んでいたら、窓の外に見慣れぬ動物が。タヌキの子どものようです。餌を探してうろうろしていました。(信)
2021.9.7
フィギュアみでぇなイモムシ
チソっ葉(シソの葉)の上で、フィギュアみでぇなイモムシ、めっけ。なんとも、コンテンポラリーなデザイン。
セスジスズメの幼虫。角がある方が尻尾。先っぽの細くなっている右側が頭。旺盛な食欲で畑作物を食い荒らす害虫らしいども、前衛的な配色はカッコいいいな。(イサム)
2021.9.8
外来種カミキリ
外来種のカミキリが今日の新聞に紹介されていました。私がまだ気がつかないだけかもしれませんが、こちら雄国山麓では、まだ確認しておりません。もしもこちらでも発見されたらヤバイ! セイタカアワダチソウ、コウリンタンポポ、オオハンゴンソウとかアメリカザリガニとか…。また、その仲間が増えたみたい。(珊瑚)
2021.9.14
只見花だより
ミヤマママコナ。ベロ(舌)を噛みそうな名前だども、「深山飯子菜」と書く。突き出した唇弁の中さ、まんまっつぶ(ご飯粒)みでぇなあなが2つあっぺや。それが名前の由来。いま、登山道わきさ、いっぺぇ咲いでんぞや。
ホソバコゴメグサの花のクローズアップ。茎は針金のように細くて、鉛筆ぐれえの草丈。葉っぱは、長さ1センチ前後。「細葉小米草」と書き、米粒のように小っちぇ花を形容した。山の尾根などの日当たりよい乾いた場所に生えてんぞや。(イサム)
2021.9.18
狩蜂、青虫を襲う!
ゆんめって(家の前)さ出たら、青虫を運ぶ蜂がいた。ひょっとして「狩蜂?」と思って近寄ってみたら、ピンポーン!
かのファーブルが愛した狩蜂が、わが子の食料にする青虫を運んでる真っ最中だった。さっそく、カメラを取ってきて、追跡開始!
この狩蜂は、ジガバチの仲間だべな。本来なら青虫を抱えて飛ぶんだべが、獲物がデカすぎて飛行不能。腹の下さ抱きかかえて、すばやく歩いていく。ゆんめってから、国道252号上を車を避けながら一目散に横断。農道を突っ走って、車庫裏の築山さ登る。行く先さ小っちぇ穴が空いでる。それが目的の巣穴。穴の前っ手さ青虫を置くと、巣穴さ頭を突っ込んで、フタにしていたらしい小石を掘り出した。穴が開いたらしく、今度は青虫を頭から引っ張り込み始めた。
大きな青虫だども、テキパキとした裁き。動きはすばやく無駄がない。
青虫を入れ終えると、狩蜂だけ姿を現し、近くの小石を運んで穴をふさぎはじめた。最初に小石を詰め、穴がふさがってくると、土を集めて、ていねいにふさぐ。まったくもって手際がいい。終わったあとは、もう穴の位置すらわからない。
土のなかさ運び込まれた青虫は、狩蜂によって腹ん中の神経節さ麻酔されて動くこともできねぇ生き埋め状態。そこさ狩蜂に卵を生みつけられ、孵化した幼虫に少しずつ食われていく。はじめは、ダメージの少ねぇどこから食わっちぇいくじゅう。でっかくなってくっと、致命的なところを一挙に食って成虫になるじゅう。殺さず、腐らさず、ちっとずつ食われっちもう青虫。まったく生き地獄だぞな。
この青虫搬入の隙を狙う寄生蠅がいるっちゅう。この蝿は、卵でなくウジ虫を巣穴の入り口さ生みつける。そのウジ虫は巣内さ入っと、狩蜂の幼虫より先に青虫を食っちもうじゅう。そだごとがあっから、狩蜂は手際よくやってんだべな。
なんとも、みんなして、すんげぇ進化! 自然っちゅうは奥が深ぇもんだ。(イサム)
2021.9.30
アオマツムシが鳴いた!?
今夜7時過ぎ、おらいの庭のシダレザクラの木の上で、かなりの音量で鳴く虫がいだ。さて、このうるさい鳴き声は、聴き覚えがある。そう、会津若松市や郡山市、新潟市などに行って、夜になっと、道路の街路樹から騒音のように鳴いている虫とおんなじだ。姿は見えねえども、鳴き声には特徴がある。
アオマツムシは、都市に棲む虫だどばっか思ってだども、今夜、初めて只見で聞いた。9時過ぎに、外さ、出てみっと、鳴いでいながっけ。気温が急に下がったがらがな?
この虫は、明治時代に入っていた帰化昆虫だっちゅうごんだ。こだ、にぎやかな虫が増えで、あっちこっちで鳴き出したら、嫌だなぁ。
たーべさん、今回の件は、ブナセンターの虫の専門家さ、聞いてもらんにぇがな? 初記録でねーがな?(イサム)
ブナセンターのOさんに聞いてみたところ、Oさんも只見に来てからここ最近になって初めて確認したとのことです。またアオマツムシは、若松や中通りではもう普通になり、ここ20年の間に、分布していなかった山形にも広がったとも言ってました。(たーべ)
「ここ最近になって」とは、いつ頃のこと? と突っ込みたくなりますが、2021年9月30日をもって「只見初記録」にしたいと思います。
夏の暑苦しい夜、あのように騒がしく鳴かれると、ますます暑く感じられます。ちなみに、きょうは鳴いていません。やはり気温が関係していると思います。あまり歓迎できない虫です。(イサム)
2021.10.10
花暦調査 in 楢戸沢林道
晴れ晴れとした天気なんで、リンドウもパッチリと花を咲かせていたぞや。これはどこにも虫食いのねぇ容姿端麗なリンドウ。
アクシバの実。ツツジの仲間だども、秋は赤い実が多いな。
ツリバナの実は、まったくUFOのようだ。真っ赤な果実は、長い花枝で垂れ下がって5つに裂け、その先っちょさ、これまた濃いオレンジ色の仮種子をぶら下げる。なんとも奇抜な実だごと。
クサギは、花も実も独特。とくに実は黒と赤のてるてるぼーずが集まってるよーだ。
ミヤマニガウリは、ウリ科の植物。ウリ独特の匂いがある。きょうは、花と実の両方見らっちゃ。花は子房の先っちょさ付いでる。下の方で3つに裂けでるあなが種子が出たあとの果実。この種子は、意外とでっけぇ。黒くて長ぇ種子が3コ入ってだっけ。(イサム)
2021.10.19
ハヤブサ
小雨のなか、1羽のハヤブサ発見。フクロウみでえに、頭を自由自在に回して獲物を探してだっけ。
そういえば、ハヤブサは、いままではタカ目に分類され、ワシタカの仲間とされていた。んだども、こんだは、新しくハヤブサ目っちゅうのができて、そこさ入っちまった。ハヤブサは、ワシタカとは遠縁になって、なんとオウムに近い鳥だっちゅう。
ハヤブサとオウムが近縁なんて、あれま!? と思っちまうが、分子生物学が発達して遺伝子レベルではそうなるらしい。そういわれてみっと、丸い頭と目なんかは、似でっかもしんにぇーな。(イサム)
2021.10.30
ムハハハハ……!
これ、なんだっちょ? おら、ねっかはぁ、ハイテンション!(イサム)
こんばんわ。ノゴマですか?(菜緒子)
さすが、菜緒子さん。ピンポーンだぞや! 今から21年前、うら若き麗人(どっこいしょ!)だったカッコネーは、自宅近くを散歩中にひろって、オライさ届けてくれたごどある。
ちなみに、この鳥は夏鳥だども、北海道で繁殖する鳥。なので、北海道でしか見られない。春と秋に、本州を通過するんだども、宝くじと同じくらい当たることはねぇ。それが、今回で2度目の記録。ひょっとして、只見はノゴマの通過地になってんでねーの!
このノゴマは、きょうの夕方、自動車のガラス窓さ、ぶつかってお亡くなりになったホヤホヤのあんだ。あしたは徹底的にいじくってやっつぉー。(イサム)
2021.11.7
花暦調査 in 楢戸沢林道
今年最後の花暦調査。花はセイタカアワダチソウ以外はなかったども、紅葉真っ盛り。7人での紅葉狩りを兼ねた昼食会は気持ちよかったな。
ヤスマツケシタマムシ 名前と姿は、奇妙キテレツ。朗くんがヒロロ(ミヤマカンスゲ)の葉っぱの上で見っけだ。吹けば飛ぶようなちっちぇ虫。こんじぇ、タマムシの仲間だっちゅう。なんでも福島県では只見でしか確認さっちぇねぇあんだど。まぁ、老眼鏡の厄介になっている人には、いじるのはむずかしいべな。
これも朗くんがフキの葉っぱの上で見っけだ冬虫夏草。アブのようだともちっちぇ。若えもんの眼力には叶わねえ。(イサム)
2021.11.17
チョウゲンボウ発見!
9月ころから来てるっちゅう情報はもらってだども、やっとご見っけだ。只見初確認。
この鳥は、河川敷なんかのダダっ広いところで、ネズミを食ってる。会津平の阿賀川にはいっとも、途中の三島町や金山町あだりは峡谷だがんで生息地にはなんねえべな。そういう意味では、只見は生息地としては適してると思う。こらがら棲みつくどいいな。(イサム)
2021.11.19
今夜の月食
今夜、午後6時8分撮影。限りなく皆既月食に近い部分月食っちゅうごんだども、どんなもんだかな? 7時近くになったら、雲が出てきて見えなぐなっちまった。(イサム)
2021.11.20
ドーナガ
ドーナガっちゅうは、「胴長」の意味で、頭だけ立っていて、身体が横に長く伸びているように見えっから。正しくはカワアイサ。頭が緑色で身体が白いのオス、赤茶色のボサボサ頭をしたあながメス。カップルになってんな。はぁ、出来上がってるっちゅうごとは、どっちもマセだアイサだ。
この鳥は、メジャーな水鳥飛来地にはあんまりいねぇ。北海道にはふつうにいっとも、本州では多くはねぇ。只見みでぇな山奥にけっこういる鳥だぁ。(イサム)
2021.11.21
ムラサキカタバミの群落発見
要注意外来生物に指定されてるムラサキカタバミを只見ではじめてめっけ。場所は、長浜字唱にある長浜用水の縁。季節外れだども、全部咲いでいだっけ。
近くの嫁さんに聞いたら、「おらいの家の周辺にも、たくさん咲いでる」っちゅう。見てみたら、縁側にも群落。
「採っても採っても、増える」どって家の人はいうども、これはおそらく「ご先祖さまが、嫁さんが来る前に、わーがい(自分の家)さ持ち込んだあな」と推察したな。
この花は、都市部ではふつうに見られる雑草。だども、只見から行った人は、「きれいで珍しい」どって持ち帰り、家さ植えで増えだんだべな。こだ例には、セイタカアワダチソウ、オオハンゴンソウ、コウリンタンポポなど、いっぺぇある。善意の無知がもたらす生態系破壊だべな。(イサム)
2021.12.16
クマタカに遭う
冬もとどまって暮らす猛禽には、イヌワシとクマタカがいんだが、いまが恋の季節なんだで。ディスプレイ飛行といって上下にジグザグに飛ぶ。葉っぱが落ちて、うっすらと雪化粧したこの時期がめっけやすくて、絶好の観察チャンスっちゅうわげだ。
きょうはくもり空の下、松の木に止まっているクマタカ若鳥を発見。両方の翼を広げて1時間くれえ動かねえでいだな。これは狩りではなく、翼を干していたようだ。みっちりど堪能してきたずや。(イサム)