2010年1月9日(土)
水鳥観察会(ガンカモ類生息調査)
滝湖と只見湖で水鳥の観察とカウントをしました。
9:30~12:20/参加者 7名
環境省自然環境局が主催する第41回ガンカモ類の生息調査を行いました。これは、日本中に飛来しているガンカモ類を1月10日前後に集中してカウントするものです。これによって、日本にいるおおよその飛来状況や変動を知ることができるのです。
参加者は、明和小学校1年生の角田くんを筆頭に7名。確認した種類と個体数をご報告します。
1 | オオハクチョウ | 17 | 7 | ホオジロガモ | 6 |
2 | コハクチョウ | 5 | 8 | ヨシガモ | 5 |
3 | マガモ | 102 | 9 | ホシハジロ | 82 |
4 | カルガモ | 17 | 10 | キンクロハジロ | 143 |
5 | オナガガモ | 4 | 11 | オオバン | 2 |
6 | コガモ | 40 | 合計 11種類 423羽 |
(1)ハクチョウは50~60羽は飛来しているが、今日は少ない。コハクチョウが少ない。
(2)ホオジロガモは、ペア3組。じっくり観察できた。
(3)ヨシガモは、♂3、♀2。久しぶりの飛来。
(4)今年は例年以上にキンクロハジロが多い。
(5)オオバンは、滝湖では初記録。
1 | コハクチョウ | 2 | 7 | ホオジロガモ♂ | 1 |
2 | マガモ | 39 | 8 | カワアイサ | 3 |
3 | カルガモ | 43 | 9 | カンムリカイツブリ | 1 |
4 | ヒドリガモ | 8 | 10 | ウミネコ | 1 |
5 | ホシハジロ | 271 | 11 | カワウ | 1 |
6 | キンクロハジロ | 248 | 合計 11種類 619羽 |
(1)ハクチョウは久しぶりに只見湖に飛来。只見湖公園下流の左岸で採餌していた。
(2)滝湖同様、キンクロハジロが多い。近年、増加傾向である。
(3)カンムリカイツブリは、堰堤とゴミ避けウキの中央付近で発見。いつもこの付近で見かける。
滝湖と只見湖を合わせると、16種類、1042羽の水鳥が生息していたということになります。種類も数も断トツすばらしいと思います。こんなに見られる場所は、県内でもそうはありません。猪苗代湖なんて、数は多いけど種類数は4、5種くらい。それだけ、只見は自然の多様性が高いところといえます。
2010年1月9日(土)
1月定例会
参加者:7名
水鳥観察会ののち、保養センターでランチ定例会。
2月13-14日、雪まつりはスキー場と滝神社あたりでクロカンとスノーシューなどで遊ぼうということで計画します。
3月、『只見の自然に学ぼう会講演』は「民俗学」。日程調整、準備にとりかかります。
3月または4月に月田農園に遊びに行きます(禮次郎さんお願いします)。今年は泊りがけで語り合おうという意見がでました。日程調整中。
2010年2月13日(土)13:00~15:30
只見の雪まつりにあわせて
「黒沢アガリコの森」観察会
参加者:20名
アガリコ観察会は、ネーミングが良かったのか20名の方が集まりました。黒沢の雪原と化した田んぼ道をクロカンスキー・カンジキ・スノーシューとめいめいがつけてスタート。黒沢の鉱山跡からひと登り、1時間以上かけてアガリコの森に到着しました。天気に恵まれ、ひと汗かいて気分は上々。「アガリコって、なーに」と言っていた方も納得された様子。全員で自己紹介をしてから、アガリコの森をひとまわりして、来た道を戻りました。約2時間半のスノーハイクでした。
2010年3月9日(火)19:00~21:00
第5回 只見の自然に学ぼう会(講演会)
「オオヤマレンゲの生態と遺伝」
森林総合研究所・菊地 賢氏
「アガリコの生態学」
森林総合研究所・鈴木和次郎氏
場所:只見地区センター 3階ホール
参加者:約50名
第5回の学ぼう会は、雪の降る平日の夜にもかかわらず50名ほどの参加をいただきました。
菊池さんの講演の主題は、モクレン属のオオヤマレンゲ。別名、天女花とも呼ばれる清楚な美しい花のスライドが盛りだくさんで、お話に画像に引き込まれました。
和次郎さんの講演は、アガリコについて。生活の必要から伐採され変形成長した樹形の面白さと歴史をかいま見る講演でした。昨年から只見町でコナラのアガリコ林の調査に入っている和次郎さんですが、その貴重さを強調されていました。
会場からは熱心な質問が飛び、熱気に包まれた講演会でした。「ブナの自然林と、人の手が入った里山とどちらが大切と思われますか」との質問では、どちらも大切との返答でした。
前日から只見に入られ、2日間のフィールドワークでお疲れのところ講演してくださったお二人に、改めて感謝いたします。
講演会後、懇親会(21:30~23:00)
講演会が終わったのち、場所を民宿「ふるさと」に移して、和次郎さん・菊池さんを囲み懇親会を開きました。夜遅くにもかかわらず22名が参加。なごやかなうちにも有意義な会となりました。
2010年3月14日(日)
ユビソヤナギ調査
参加者:2名
黒谷川逢沢橋下流の右岸を調査。No.2479〜2495をカウントしました。
2010年4月5日(月)19:00~
3~4月定例会
参加者:10名
朝日地区センターで、3~4月定例会と、新国代表による、只見学講座(野鳥の姿と声の見分け方)を行いました。
定例会では、4~5月活動予定を決めました。
1.ユビソヤナギと春の花観察会 4月18日 湯ら里入口駐車場 9時集合
2.月田農園訪問 4月25日 月田宅 10時集合
3.探鳥会 5月23日 寄岩駐車場 8時集合
その他 6月総会は、ムツ母ーちゃんの山菜教室も兼ねて考えてますが日程検討中。Tさんの提案で、「いきものみっけ」に参加してみることになりました、
例会終了後、勇さんの只見学で「野鳥のさえずり」をスライドを見ながら学習しました。
2010年4月18日(日)9:00~
ユビソヤナギと春の花観察会
参加者:10名
時折小雨の降る中、満開のユビソヤナギ観察会に行ってきました。
亀岡橋の中州で調査体験をかね皆で再計測してみたところ、2~3年で幹回り10センチ前後成長していました。3時間ほどゴミ拾いしながら、ナンバリング811~915番と943~1011番まで、テープを巻きなおし、計測・記録と分業でスムーズに流れ作業ができました。カタクリとフクジュソウは前日降った季節外れの雪で諦めてましたが、Fさんの案内で荒島の土手で見ることができました。
2010年4月25日(日)10:00~
「禮次郎ワールド」で里山散策
ところ:月田農園(南会津町山口)
参加者:9名
月田農園でナラ林の里山散策とバーべキューで遊んできました。禮次郎さんに案内してもらい、農園をひとまわり。ミズバショウ、ザゼンソウ、セリバオオレンなどが残雪の合間に咲いていました。
昼食は、薪ストーブを囲み、焼き肉を食べながら楽しいおしゃべり。夕方まで遊びほうけてしまいました。
トトロの石窯で焼き芋焼いてもらったり、多忙の中、楽しい1日を過ごさせていただき、禮次郎さん、ありがとうございました。
写真右は、 禮次郎さん自作のトトロの石窯。「焼き芋うまかった!」 下は農園に咲くミズバショウとザゼンソウ
2010年5月23日(日)8:00~
寄岩バードウォッチング
参加:18名
ブナセンターに集合して出発。寄岩林道を歩き観察しました。ミサゴなど22種類の野鳥を確認。ちびっこも双眼鏡を手放さず、熱心に野鳥の姿を追いました。
写真上は、ブナセンターのスタッフも一緒に全員で記念撮影。下は観察会のようす
2010年6月6日(日)19:00~
第6回「只見の自然を学ぼう会」(講演会)
『奥会津の民俗を探る-雪国の伝承と技』
場所:只見地区センター
参加:30名
栃木県立博物館名誉学芸員の柏村祐司先生による民俗学講演会は、田子倉のクマ撃ちや生活必需品として発達した民具について語っていただきました。知ってる方々の登場もあり、只見独特の生活の知恵を再認識できました。栃木県立博物館名誉学芸員の柏村祐司先生による民俗学講演会は、田子倉のクマ撃ちや生活必需品として発達した民具について語っていただきました。知ってる方々の登場もあり、只見独特の生活の知恵を再認識できました。
2010年6月26日(土)18:00~21:00
平成22年度総会と懇親会
場所:只見・青少年旅行村バーベキューハウス
参加:18名・懇親会19名
22年度総会は、18名の参加と28名の委任のもとで、21年度事業報告及び会計報告が承認され、22年度事業計画と予算が決定されました。
学ぼう会の内容や活動は、会員の要望も参考にしながら随時決めていきたいと事務局から話しがありました。案として、薬草講座、続・民俗学、昆虫講座、巨木調査、クマゲラ調査隊等が上げられました。
また、ユビソヤナギ調査報告書は今年度中に仕上げることが話し合われました。
懇親会はムツ母ーちゃんの山菜講座を交え、山菜鍋・天ぷら・草団子・地鳥のダッチオーブンで乾杯。ササ巻きの作り方なども教わりながら楽しい食事会となりました。
2010年8月20日(金)19:00~
星空観察会
場所:会津只見考古館
参加:約40名
今年の星空観察会は新しい指導者、永井様により大倉の考古館で行なわれました。
宇宙は人気ですね。40名程参加者があり、地球の大きさの比較や一等星の数など、ボディーアクションを交えながら熱弁され、後から望遠鏡で星空を楽しみました。
2010年8月20日(金)~22日(日)
バードカービング教室
場所:只見町ブナセンター
バードカービング作家で、学ぶ会の会員でもある遠藤勇さんのブナセンターで開催中の作品展に合せ、バードカービング教室を開いていただきました。
3日間通った人も半日だけの人も、丁寧な指導により無事作品を仕上げることができました。最後まで他人の作品批評とおしゃべりで賑やかすぎたかもね。
好評につき第2弾も検討中です。
写真上は、バードカービング教室の様子。下は遠藤勇さんと展示された作品の数々
2010年11月19日(金)19:00~
11月定例会
参加者:10名
1 民友環境賞受賞式の報告。助成金25万円と会費でユビソヤナギの調査報告書を作ることに決まりました。
2 次回の学ぼう会は12月23日 13:30~、只見地区センターで。昆虫写真家の今井初太郎さんにお願いしました。その日18時から忘年会をします。場所は只今検討中。2月、3月の学ぼう会も検討中、実施の予定。
3 行事予定としては、1月・水鳥観察会、2月・雪まつり参加の雪遊び、3月・バードカービング教室などの案があがりました。
2010年12月23日(祝)13:30~
第7回 只見の自然に学ぼう会(講演会)
「奥山の湧水にすむ生きている化石 トワダカワゲラ」
昆虫写真家・今井初太郎氏
場所:只見地区センター 2階視聴覚室
参加者:35名
今井さんがご用意されたレジメとスクリーンを見ながら、トワダカワゲラとはどんな昆虫かという話に始まり、生息地と生息環境について熱く話していただきました。ミネトワダカワゲラとトワダカワゲラの生息境界が阿賀野川に沿ってあることが、今井さんの調査で明らかになってきたということです。生息場所が多いことから只見周辺は、非常に興味深く、只見は、やはり奥山そのものというお話に、参加者一同納得しました。
2010年12月23日(祝)18:00~
学ぶ会忘年会
場所:只見スキー場ロッジ・民宿ふる里
参加者:32名
「100万人のキャンドルナイトin只見」の開催当日とあって、ろうそくの灯りの中、大勢の人がテーブルを囲みました。オカリナの演奏や歌のミニコンサート(ほとんどが学ぶ会のメンバー)もあり、楽しいひと時でした。
二次会は、ふる里になだれ込み、夜遅くまで盛り上がりました。
〈左〉キャンドルの灯りのなかオカリナの演奏〈右〉熱唱する今井初太郎さん(ふる里で)