2003年1月13日(月・祝)

水鳥観察会

参加者:3名

滝湖と只見湖で水鳥の観察をして、数を数えました。

滝 湖 9:15〜10:45
1 カイツブリ 2
2 オオハクチョウ 13
3 コハクチョウ 45
4 マガモ 108
5 カルガモ 16
6 コガモ 31
7 ホシハジロ 257
8 キンクロハジロ 12
9 ホオジロガモ 3
10 オナガガモ 3
11 カワアイサ 6
合計 11種類 496羽

カイツブリは久々の確認でした。
ホオジロガモは3個体ともエクリプスでした。
オナガガモは ♂2 ♀1
カワアイサは ♂4 ♀2

只見湖 11:00〜12:00
1 マガモ 52
2 カルガモ 108
3 コガモ 26
4 ヨシガモ 2
5 オカヨシガモ 11
6 ヒドリガモ 16
7 ホシハジロ 280
8 キンクロハジロ 24
9 スズガモ 6
10 ホオジロガモ 3
合計 10種類 528羽

ヨシガモは ♂2
スズガモは只見湖では初記録です。
ホオジロガモは3個体ともエクリプスでした。
只見湖は飛来するカモ類の多様さでは一番面白い所です。

2003年2月7日(金)

H14 福島県河川砂防担当者会議で代表が講師を務めました

福島県の河川砂防関係担当者の環境に関する意識向上を図るために、福島県土木部河川課と砂防課が主催して開催されたもので、魚類、鳥類、昆虫、植物の各専門家、さらに水辺について研修を行っている民間団体として、学ぶ会の代表が講師として招かれ、河川砂防担当者への環境保全に関する話題提供や質疑応答を行いました。

2003年2月21日(金) 18:00~21:00

役員会 只見・民宿ふる里にて

5月の水辺林講演会について、南会津建設事務所からの提案も交えて内容やキャッチコピーなどを考えました。
講演の後のパネルディスカッションのコーディネータやパネラーを人選・依頼しました。

2003年3月15日(土) 10:30~12:00

役員会 只見にて

5/24の水辺林講演会の時間配分を決めました。内容は

基調講演 「川と水辺林のたいせつな関係」

講 師   森林総合研究所 鈴木和次郎氏

パネルディスカッション 「川の宝ものってなぁに?」

講演会の後援をお願いするところを考えました。

2003年4月26日(土) 10:00a.m.~12:00

役員会 朝日地区センターにて

5/24~25の水辺林シンポと水辺散策のためのチラシについて検討し、その配布先や配布手順など相談しました。
エコツーリズムに関する内容で助成金を申請することになり、その事業概略について話し合いました。

2003年4月27日(日)

クラブ野良クロの沼の平クロカンツアー

浅草岳中腹の沼の平へクロスカントリースキーで行きました。良い天気に恵まれ、爽快な汗をかきましたし、なによりイヌワシやクマタカに出会った素晴らしい一日でした。

寄岩バードウォッチング2003年5月11日(日)

春の寄岩バードウォッチング

只見町・寄岩にて 6:15集合
参加者:約30名

観察した鳥:
カワウ、カルガモ、オシドリ、トビ、ツミ、サシバ、イソシギ、ツツドリ、ツバメ、キセキレイ、サンショウクイ、モズ、ヤブサメ、ウグイス、キビタキ、オオルリ、コサメビタキ、エナガ、メジロ、ホオジロ、ノジコ、アオジ、カワラヒワ、アオゲラ、キジバト、ヒヨドリ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、カイツブリ(以上29種)
只見地区センターとの共催で開催しました。

2003年5月17日(土) 13:00~15:30

役員会 朝日地区センターにて

水辺林再発見シンポジウムと翌日の散策会の詳細な打ち合わせを行いました。

福島民友5/272003年5月24日(土) 13:30開会

川の宝ものってなぁに?
(水辺林再発見プロジェクト)

只見町・季の郷湯ら里にて
参加者:約70名

スタッフは朝9:00に集合して準備。写真屋さんのご厚意で、会場までの通路にたくさんの只見の美しい写真を展示できました。
11:00から、パネルディスカッションの打ち合わせ。各パネラーの方々の意見を伺ったあと、コーディネータの奥会津書房・遠藤由美子さんの提案で、進行は前もって決めてしまわずにその場の流れを大切にしていこうということでまとまりました。

※5月27日の福島民友新聞に記事が載りました。

 

講演 「川と水辺林のたいせつな関係」
鈴木和次郎さん(森林総合研究所)

水辺林は河川改修のために激減しているが、最近は生態系のなかの水辺林の大切な役割を見直す動きになっていて、再生保全の活動が各地で行われているというお話しがあった。川は水の流れだけでなく、水域と陸域の関係が大切で存在そのものが大切という言葉が印象に残りました。

10分間の休憩のあと、パネルディスカッションへ。


コーディネータ 遠藤由美子さん(奥会津書房編集長)・パネラー 鈴木和次郎さん・岡村健さん(奥会津グリーンストッククラブ)・小沼信孝さん(唱若衆会)・佐藤弘吉(学ぶ会)

パネルディスカッション川に魚がいなくなったといわれているが、魚のためには水辺に木があることが大切。木の下の草や木の根に魚が住むから。

終了後、参加者の方々から積極的な質問や意見が出されました。

 

参加された方々のアンケートから

今日の会合で少年時代の思い出がよみがえってきました。
川の中にある柳が貴重な水辺林なんだなと感じました。
行政の方にももっと聞いてほしい。
生きた川での経験を子供たちにたくさん与えてやることが大切かと思います。
いかにしながら自分たちの生活を守ると同時に自然との共生を図っていくか、現地で考えるべきと思います。
只見の川は今決して理想的な姿ではないかも知れませんが、それを自分達(住民)の想いで変えていく事ができる希望も持てました。
地元の人間が川、川の生きもの、水辺林などについて考えかつ行動しておられる事に大変意を強くしました。地元からの意思表示がとても重要だと感じます。
継続的開催と、来年に向けた活動を期待します。

黒谷川沿いに観察2003年5月25日(日)

水辺林探検隊in黒谷川

只見町・万歳橋~温谷沢 9時集合
参加者:約20名

森林総合研究所の鈴木和次郎さんの説明を聞きながら、黒谷川を歩きました。水辺林のある所には何種類かの鳥が観察できました。鳥がくるということは、水生昆虫や魚がいるということですね。
さらに、散策中に二度もクマタカが空を飛ぶ姿が確認されました。かなり長い間すぐ横の山の上を飛ぶ姿は大きく、めったに見られないクマタカの姿に全員興奮気味でした。

バーベキュー2003年6月14日(土)

第1回総会とバーベキュー懇親会

只見町青少年いこいの森「旅行村」の管理棟内で、第1回目の只見の自然に学ぶ会総会を開催しました。参加者9名。委任状11名。遠く千葉県から参加してくださった会員もあり、自己紹介からはじまって、和気藹々とした中、話し合いが進みました。
事業報告、収支決算、そして事務局より会則の改正案が出され、活発な話し合いの結果、会員の種別と会費の改正が決まりました。新年度にむけ事業計画、収支予算が決められました。

総会終了後、旅行村ログハウスにてバーベキュー懇親会を行いました。

2003年7月5日(土)

第10回コカ・コーラ環境教育賞を受賞します

読売新聞若松支局の推薦で、第10回コカ・コーラ環境教育賞を受賞できることになりました。全国で10団体に選ばれたとのことで、びっくりするやら嬉しいやら。
コカ・コーラ環境教育賞についてはこちらのサイトをご覧下さい。
まだまだこれからという学ぶ会です。「頑張れよ」って景気付けをいただいたような気がします。
表彰式は8月9日に東京で行われます。

星空観察会2003年7月5日(土)

第4回ホタルと星空鑑賞会

7時半に大倉のグランド集合
参加者:約50名(子ども多数)

まずは望遠鏡で月を覗き、画面一杯に広がる月の大きさに歓声をあげたり、クレーターの凸凹に驚いたり。
そして、辺りが暗くなるまで、星の伝説のお話しを聞きました。ギリシャ神話から、天の川はヘルクレスが飲んだヘラのお乳だという話し、そしてこと座のオルフェウスとエウリディケの悲話。子供達は車座になって真剣に聞いていました。
雲が厚く星はどうも見えにくいので、先にホタルの観察へ。
歩いて移動するときは、持ってきた懐中電灯で足下を照らしながら、道をわたるカエルの子を踏まないように気を付けて。でも、気温が低かったせいか、残念ながら子カエルもホタルも少しでした。それでもホタルがほのかに光りながら飛んでいるのを見つけると、子ども達は「いた!いた!」とはしゃいでいました。
ホタルの観察を終え、グランドに戻って星の観察をしようとしたのですが、どうも雲が退いてくれません。今日のポイントは「夏の大三角形を覚えよう」なのですが、その3点の星も見えない。
しばらく待っていましたが、結局、次回8月にも観察会を実施しますので、その時を楽しみにしましょう、と解散しました。

2003年7月24日(木)

第10回 全国水の郷サミットinただみ 実行委員に

平成16年秋に全国水の郷サミットが只見町で開催されます。全国107個所の水の郷指定都市が集まって、毎年情報交換のために開催しているものです。
学ぶ会ではこれまで、5月の水辺林シンポジウムを水の郷サミットのプレイベントとして開催し、真の水の郷を目指した取り組みをしてきました。そこで、実行委員会事務局の只見町企画課から実行委員にと委嘱の伺いがあり、会として受けることにしました。
7/18日付で学ぶ会事務局あてに、実行委員としての委嘱状が届いています。任期は平成17年3月31日までで無報酬ですが、水の郷サミット開催にあたり、学ぶ会としての発言の場をもらえたこと、一歩前進した感があります。

2003年7月29日(火)

第10回 全国水の郷サミットinただみ 第1回実行委員会

只見町役場にて 13:30~
出席・報告者:熊倉恵子

  • 内容
    1 実行委員会の設立について
    2 実行委員会副会長の選任について
    3 水の郷サミット実施計画について

*事務局からの説明

●6/30に準備会を開催して実行委設立等を検討。その際にサミット単独では規模が小さくなるので「水の郷まつり」と合同で開催したらどうかという意見あり
●サミットは国交省所管
●観光イベントではないので観光客を誘致するというようなことではないが、只見と水のかかわりを宣伝したい(国交省では学術的なものという考え)。
●町民の参加を期待する。只見と水のかかわりについて過去~現在~未来を考えるとすると、特に子供に参加してもらうことが大切。
●予算案/助成金は後援に予定している(財)河川環境管理財団に申請予定。確定ではないが例年助成されている。企業協賛金は他のイベント時のような一律ではなく、出していただけるところにお願いしたい。
●実行委員会は今年度は3ヶ月に1回、来年度は2ヶ月に1回程度の開催を考えている。

 

*実行委規約(案)の承認

●副会長、監事は会長が委嘱し、後日報告するということで未定

*日程の検討

●「水の郷まつり」との同時開催はスケジュール的にも内容的にも無理があるのでサミット単独とする
●例年10月開催で夏前にするのは今からでは無理
●只見のいちばんいい時期=紅葉のきれいな時期=10月20日頃
●町民の参加、特に子供が参加できるように配慮(学校関係)
●平日がいいのか、土日がいいのか。例年「木~金」の日程で開催され、国交省も平日が望ましいとのことだが、決定権は主催の只見町にある。地元の参加を考えると土日の方がいいと思われるが、お客様(他の水の郷の会員)に来ていただくということで10月21日(木)~22日(金)の日程で国交省と調整する。

 

*テーマ

●仮テーマの「緑と水とこころのふるさと、水の郷ただみ」の「緑と水とこころのふるさと」は水の郷百選の只見町のテーマ(キャッチフレーズ)そのまま
●シンポジウムの内容に合せたテーマを考えた方がよいのではないか、次回までに考えておく

*その他

●サミットの過去の実施内容と、開催によりどういう影響や変化があったかを知りたい(事務局/次回までに資料を集めておく)
●サミットの内容について町民にアンケートを実施したらどうか

 

*次回実行委員会

●テーマを決めることを考え、9月を予定したい

学ぶ会の活動紹介パネル2003年8月9日(土)

第10回コカ・コーラ環境教育賞表彰式

台風が接近していたこの日、東京・六本木ヒルズ森タワー49階で、第10回コカ・コーラ環境教育賞表彰式が行われ、代表の新国勇と事務局・佐藤潤子が出席しました。
会場は参加者が大勢集まり、報道関係者もビデオやカメラを構えて集まっていました。また、会場の外ではこれまでの受賞者の活動が紹介されたパネル展示があり、また、会場後ろには今回の受賞団体の紹介パネルがありました。
右の写真は、只見の自然に学ぶ会紹介のパネルです。これまでの観察会で配布したレジュメがはられていました。
主催者の挨拶の後、これまでの受賞者の中からその後の活動報告があり、そしていよいよ受賞団体の表彰です。各団体とも楯と副賞の目録を受け取り、報道陣による写真撮影、そして挨拶の言葉と続きました。


受賞の盾これが、いただいた楯です


表彰式の最後には、受賞団体の代表者が揃って記念撮影をしました。

 

今年は第10回目ということで、表彰式の後に設立10周年記念トークセッションが行われました。
まず作家の倉本聰さん、C.W.ニコルさんがそれぞれ子ども達と一緒に実施した環境教育プログラムが映像で紹介され、日本テレビアナウンサーの西尾由佳理さんをコーディネーターに、倉本氏、ニコル氏、東京都教育委員会委員長の清水司氏、環境省環境教育推進室長の浅野能昭氏、東京学芸大学教授の小澤紀美子氏によるトークセッションがありました。

表彰を受ける代表今日の環境教育活動の問題点、特に学校における活動についての話が多くあり、特に倉本さんやニコルさんではなるほどと参考になる発言も多かったです。

最後にちょっとした立食パーティがあり、午後5時過ぎに終了となりました。

なお、各受賞団体のプロフィールなどは、コカ・コーラ環境教育財団のHPで詳しくご覧いただけます。

右の写真は、表彰を受ける代表

2003年8月12日(火) 19:00~

役員会 朝日地区センターにて

コカ・コーラ環境教育賞表彰式の報告をしました。
会員の皆様への受賞報告と祝賀会を計画しました。
火星の地球大接近もあり、星の観察会を30日に行いますが、前回のように曇っていて星が見えなかったりすると、せっかく集まってくれた子供たちをガッカリさせてしまうので、今回は花火も楽しみながらの観察会とすることになりました。
9月16日、17日の研修会について話し合いました。

2003年8月22日(金)~23日(土)

水辺臨調さの様子水辺林調査

鈴木和次郎さんとともに、只見町の水辺林を調査しました。
調査地は、寄岩・蒲生・叶津・八木沢・黒沢・長浜です。


旅行村で祝賀会2003年8月29日(金) 18:00~

旅行村でコカ・コーラ環境教育賞受賞祝賀会

授賞式の話や写真を回覧して報告しました。ざっくばらんな雰囲気の中、自転車ツーリングの話や、只見の自然な風景は素晴らしいなんて話で盛り上がり、千葉や埼玉からの参加者にいただいた新しい風に吹かれて、楽しくておいしいバーベキュー・パーティーになりました。
受賞でいただいた楯と目録を持っての記念写真


2003年8月30日(土)

花火と星空観察会

夕方7:00に子供一人を含む7人が集まりましたが、空は雲が厚く、5分もたたないうちに雨が降り出してしまいました。
せっかくなので、建物の軒下で少しだけ花火を楽しんで、今日の会は中止にしました。残念。

2003年9月16日(火)~17日(水) 19:00~

坂本さんを講師に研修会自然体験活動ガイドライン策定研修会

「みな川」にて

自然体験活動推進協議会(CONE)の坂本統さんを講師としてお招きし、只見町の観光ツアーや自然体験活動の指針となるガイドラインを策定するための研修会を行いました。
二日間とも10名の参加者から熱心な意見がつぎつぎ出されました。
16日の研修会当初は、ガイドラインに対する考えがメンバー個々バラバラで、一体まとまるのだろうかと不安でした。しかし坂本さんのリードのもと、ワークショップによって参加者一人一人の気持ちや思いを確認し、それらについて語り合っていくうちに、初日の研修が終わる頃には、ガイドラインとはどのようなものなのか、自分たちの目指しているガイドラインは?等、メンバーがほぼ同じ方向を向いて語り合えるようになっていました。

恵みの森17日の昼間は、CONEの坂本さんと只見町内の体験活動のフィールド巡りをしました。寄岩の水辺林から始まり、河井継之助記念館、十島、滝湖、叶津番所跡、旧五十嵐家、入叶津、恵みの森、猫渕清水、塩の岐奥、崖下清水、そして湯ら里へと、蒲生岳、浅草岳、朝日岳などの山々を望みながら周りました。
なかでも恵みの森(写真右)は一気に私達を只見町の自然に引き付け満足させてくれました。ガイドラインの内容を考える上で、これらのフィールド巡りはとても参考になり有意義なものとなりました。
17日夜の研修会は、どのようなレベルでガイドラインを作っていくのかから話が始まりました。
レベル1は小学生でもわかるルール
レベル2は全国に通じるルール
レベル3は地域の特化したフィールドごとのルール
です。
坂本さんは全員の考えがお互いわかるように、各自紙に意見を書き発表するという方法でまとめていき、結局レベル2を軸に展開していくことに決まりました。
さらに内容のキーワードを決め、「自然環境への配慮」「安全への配慮」「地域への配慮」としました。
3つのグループに分かれて具体的な文章を考え、最後にはほぼ原案が完成。すでに夜10時半を過ぎていました。

シイナを貯蔵庫に運ぶ2003年10月11日(土)

滝湖の白鳥の餌集め

只見町と金山町の境にある滝湖には、毎冬約80羽の白鳥が飛来します。
私たちは秋の稲の収穫の頃に農家を回り、シイナ(殻ばかりで実のない籾、あるいは果実の実らないで萎びたもの)をいただいて白鳥の餌に保管しています。シイナは水に浮きます。
水に浮く餌を集めているのは、そこは水深が白鳥の首の長さ以上あって、水に沈む餌では白鳥が食べられないからです。また、沈んでしまうと食べ残しが腐ることも考えられます。

白鳥にエサをやってくださるご夫婦とこの白鳥の餌集めは昭和58年に「只見町白鳥を守る会」がはじめました。当時野鳥に目を向ける人は少なく、川をきれいにしようという考えも町の人々の中にはまだありませんでした。只見町に白鳥が来た!それを契機に餌集めをして町の人々は白鳥に関心を持ち、野鳥に関心を持ち、足をとめて湖面を眺めるようになりました。
「只見町白鳥を守る会」のこの活動は、町の人たちが自然に目を向け始める動機となりました。また、湖面を狩猟禁止区域にすることもできました。秋にいただいたシイナを冬季間貯蔵しておく倉庫も作りました。毎日餌を与えてくれる近所の方の協力もいただいています。
只見の自然に学ぶ会では、只見の人たちが自然に目を向け始めるきっかけとなった「只見町白鳥を守る会」のこの活動を引継いでいます。
餌のシイナは、農業機械の進歩とともに集めるのが年々難しくなってきています。しかし、白鳥をきっかけに生まれてきた町の人々の野鳥や水環境への関心がもっともっと大きくなることを願って、今後もできるだけ続けていきたいと思います。

写真上:貯蔵庫にシイナを運び込む
写真下:白鳥に毎日欠かさず餌を与えてくださっているご夫妻と

2003年10月18日(土)

巨樹・巨木巡り

参加者:2名

町内の民間団体である只見町文化協会で、いま巨樹巨木の番付表を作成しています。学ぶ会では、文化協会の担当者とともに町内の巨木巡りをしました。布沢地区から始めて只見地区から入叶津まで、丸一日かけて町内の巨樹・巨木を調べてまわりました。

《参加者の感想》

神社や裏山、庭の木を主に見ました。例えば庭木として植えられている伽羅木(イチイの仲間)が何本もありましたが、その中では自然のままに枝葉を伸ばしている木が一番美しく感じ、盆栽のように手を入れて刈ってあるものほど好きにはなれませんでした。
最後に行った叶津川・木の根沢には幹周485cmのブナもありました(公式に町内一番とされている465cmを抜いて)。木の根沢のブナ林は前からのお気に入りで、林道工事でかなり伐られ精気が失われて悲しく思っていました。大木だけ守るのでは自然としての意味はなく、森が総体として残るようにしなければならないと思います。

2003年10月23日(月)19:00~21:00

例会(ガイドライン研修会)

朝日地区センターにて

これまで役員会としてほぼ月一回集まってきましたが、積極的に活動に参加できるメンバーが増えてきたため、幹事のみに限定せず、今後は「例会」として開催していくことにしました。
ガイドラインはガイド用と一般用に分けて作成する。
ガイド用はA4版6頁(表紙含む)で300部以上作成する。
一般用はA4版1枚を3つ折で作成する。
どちらもイラストを併用し、色紙使用の単色刷りとする。
ガイドライン本文についてもさらに検討を加えました。「只見地域への配慮について」の文章表現や各文末の表現方法で結論が出ず、次回持ち越しとなりました。

2003年10月26日(日)

滝湖の白鳥の餌集め(2回目)

2度目の白鳥の餌集めを3名で行いました。
朝日地区センターで5袋、大倉で27袋。頼りにしていた黒谷の2軒は残念ながらゼロ。機械を変えたそうです。新式の機械はシイナと糠が混ざってしまい、シイナだけの分別ができません。白鳥の餌、シイナの提供をより広範囲に呼びかけていく必要があるようです。

2003年11月16日(日)

滝湖の白鳥の餌集め(3回目)

2度目の餌集めまでのシイナの収集量が不足していたため、坂田地区の方に呼びかけてたくさんのシイナの提供を受けることができました。おかげで塩沢の貯蔵倉庫が満杯になりました。

2003年11月19日(水)

第10回 全国水の郷サミットinただみ 第2回実行委員会

只見総合開発センターにて 14:00~
出席・報告者:熊倉恵子

  • 内 容

    ●第9回サミット視察結果について
    ●開催日程の再確認について
    ●開催テーマ・内容について
    ●実行委員会組織について
    ●その他

議題(1)日田市のサミット視察の報告がありました。

●有名人の講演がなければ参加者は300人程度と考えられるので、「季の郷 湯ら里」を会場に考えられる。

*視察参加者の感想等
●只見婦人会/今まで水を汚してきてしまったという反省から、水を汚さないように、きれいにしようという意識がどこに行っても浸透している。それは子供にも見られる。
●唱若衆会/只見町としては、サミットのときその場限りではなく、水や山や木に対する考え方等を伝え残せるものをするべき。
●商工会/来年の只見のサミットは、山の中で開催されるのは初めてなので注目される。只見町ならではのものにしたい。
●町長/サミットが年々お祭り的になってきていることから、再来年は国交省主催で東京都で行われることが決まり、持ち回りは只見で最後の可能性がある。華々しくはなくても、自然、山を大切にしているということを印象付けたい。黒谷の渓畔林や恵みの森を案内したらどうか。

 

議題(2)日程について

●前回決めた10月21~22日は紅葉の時期で宿泊の対応が難しくなることから、10月6日(水)~7日(木)に変更することに決まった。6~7日はSLの試運転が予定されている。現地を案内するにも早い方がよい。

 

議題(3)開催テーマ・内容について

●事務局提案の「緑と水と心のふるさと 水の郷只見町」を基本テーマに、町民にをそれを再認識してもらう内容にすることに決定。
●(町長より)川辺林の報告会(渓畔林研究会の大会)が只見で開催されると聞いていて、それをプレイベント的に連動させてもよいという提案が出ている。
●(東北電力田島営業所より)源流の森フェスタも流れの中に入れていただくように考えたい。

*関連する意見・要望等
●(森林組合)ダムから伊南川合流点までのコンクリートの護岸を改善してほしい>(電源開発)予算の要望は出してある>(町長)サミットをひとつのきっかけに水路のようになっている状態をせめて自然石に張り替えるなど検討して欲しい
●(只見開発センター)センターから見える対岸の黒沢の紅葉はほんとうに素晴らしい、日本一と自慢できる。川辺の柳の景観もきれいだが、水が引くとゴミがいっぱい引っかかっているので、とても人に見せられない。川辺の汚れを何とかしたい。

 

議題(4)組織について

●実行委員の中から6~7名を選んで企画委員会のようなものを作り細部を検討したい、という事務局の提案が了承される。日田市の視察者を含めたかたちで事務局で人選することになる。ぜひやりたいという要望があれば事務局まで連絡を。
●来年のサミットに向けて全国の会長に只見町長がなったので、実行委員会の会長は助役に変更することが決定。

 

議題(5)その他

●(只見婦人会)視察に行って地元の人と交流し、大分は植林が多く、それも針葉樹なので実生から生えた木をぜひ見たいと言われた。
●(町長)サミットに来ていた綾町(宮崎県)の町長に、九州は照葉樹林だから只見のブナ林を羨ましがられた。現地の案内はぜひ入れたい。